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公認学童コーチ講習3 正しい投動作と捕球動作の指導

更新日:2019年12月11日

公認学童コーチ養成講習会の7つのプログラム紹介。今回は連載3「正しい投動作と捕球動作の指導」です。講師は神奈川県高野連の野球部監督から川村靖氏(県立湘南高校)・安田洋平氏(県立上矢部高校)・石岡拓朗氏(県立愛川高校)の3名が務められました。本来は富士見台球場にて行う予定でしたが、生憎の雨により、室内にて行いました。


動作がテーマですので文字に起こしづらいですが、3名がそれぞれ配布して下さったメモや、日頃から高校生に教えている事を以下まとめます。


●投げる動作

・ゼロポジションを徹底する

・体重移動で投げる

・テイクバックと言わない。トップをつくる。トップに持って行く。

・投げたら小指が上。(体温計を振る。手についた水を切る。)

・狙って投げる。ターゲットをロックオンして。眼の使い方。

・肩の入れ替え ×置きに行く=肩を入れ替えない事

・いろいろな投げ方。(サイド、アンダー、逆足、バックハンドトス、グラブトス)


●キャッチボール:グラブを狙ったところに投げる。歩幅を大きく。

(下半身)

・踏み出し足のつま先を相手にまっすぐ出す。目印を作る。

・軸足に体重をしっかり乗せる。足を上げたら静止→その場屈伸で3回跳ねる

・足を拡げて前→後→前


(ひじ)

・ケガ予防=両肘を90度に曲げてストレッチ(小指外側)、肩回しドリル

・ボール拾い上げスロー(拾い上げゼロポジションに持ってくる動作がスムーズ)


(回転)

・両ひざ、片膝をついてまま、正対したまま、横向きのままでキャッチボール


(動きながら)

・歩きながら、挟殺、など動きながらキャッチボール


●捕る動作

・黒目を動かす。顎を動かすと捕球時にミットを落ちたり、動かしてしまう。

・背面、イチローキャッチ=ボールの軌道が見えない状態で捕球する感覚を養う。

・手のひらを見せる。ターゲットを作る。

・両手で捕る意識=手錠をはめられた状態という例え。窓を拭くように左右に動かす。

・バックハンドという

・捕球後のバックステップの防止


●その他

・両打ち、両投げ

・投手、捕手、内野手、外野手に分けない


以上です。


投げる際の肩・肘の位置「ゼロポジション」は他の講座でも良く挙げられており、現在の野球指導において常識となっていると感じました。「ゼロ」は骨や筋肉の関係がストレスがなくてケガしにくい事が由来とのことでした。


その他、高校野球の現場では野球部員の減少を年々感じること、また正しい基礎動作については高校生になってから矯正に時間もかかるため野球を始めた段階で指導する貰えると良い、など長期視点から見て学童現場へのエールを頂きました。


次回の連載4は「ボールゲームとその指導」です。

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